この記事は勤務医が経済的に豊かになるための5つの力についてです。
勤務医の平均年収1,200万円です。
世間一般より高収入ですが、年収1,000万円前後は手当や助成が受けられないのに支払う税金が大きく、損をしていると感じやすい傾向にあります。
なぜそう感じるのかというと…
✓累進課税により所得税が高い
✓税制改正の影響で増税対象になりやすい
✓子供にかかる手当や助成で所得制限の対象になりやすい
などが理由に挙げられます。
もっと詳しく知りたい方こちらの記事を読んでいただければと思います。

ちなみに年収1,200万円の手取りは850万円前後になるそうです。
年収が高いのはそれなりの苦労があってなのに…とつい思ってしまいますが、国の制度上この事実は変えられません。
今回はそんな勤務医がどう行動するのが良いか考えていきたいと思います。
目次
お金にまつわる5つのポイント
人生を豊かにするためには「貯める力」「稼ぐ力」「増やす力」「守る力」「使う力」の5つの力が必要で、この5つの力をバランス良くつけていく事が大切です。
今回はリベラルアーツ大学というブログを参考に、勤務医目線で順番に説明していきたいと思います。
①貯める【支出を減らす】

支出を減らす力です。
具体的には固定費の削減や節税で手元に残るお金を増やすことです。
勤務医は優先的に「節税対策」です!!
医師は他の職業に比べて年収が高いがゆえに所得税率が高いので節税はより効果的だからです。
同じ医師でも開業医の場合は、経費を活用して自分で税金をコントロールできます。
しかし、勤務医の場合、病院から給料をもらっているので税制上、経費は使えず税金のコントロールが難しい立場です。
なので勤務医ができるのは、控除を活かして節税することで手元に残るお金を増やす事です。
控除を活用して節税する具体的な方法は以下です。
✓寄付金控除→ふるさと納税 ※優先順位No.1
✓小規模企業共済掛金控除→iDeco(個人的確定拠出年金)
✓生命保険料控除→生命保険
関連記事:なぜ節税になるの?医師が最低限知っておきたい税金の仕組み
関連記事:なぜ医師にiDeco(個人型確定拠出年金)はオススメなのか?
支出の多い医師は「固定費の削減」も欠かせません
具体的には、スマホを格安SIMに変更、保険やマイホームなど大きな支出の見直しです。
格安SIMへの変更が一番難易度が低い固定費の削減です。
私も大手キャリアから楽天モバイルに変更しましたが、月々2,000円代で済んでいます。
保険は大きな支出の代表格です。月々で払っていると気にならないけど総額で考えると結構なお値段です。
「お医者さんだと節税になりますよ」と言われて保険に加入したことありませんか?
我が家も心のどこかでは「一回入った保険だしもったいない」など理由をつけて過ごしてきましたが先日思い切って解約をしました!!!!
自分が入った保険はどうなんだろうと思った方は生命保険の解約を迷った時に考える4つのSTEPで詳しく説明しているのでご覧ください。
あとは勤務医の場合、
- 高級車などの贅沢品は乗らない
- 転勤が多いのでマイホームではなく家賃手当が出る賃貸
- クレジットカードやスマホ決済でキャッシュレス生活
が大切だと思います。
マイホームや贅沢品はその家庭の考え方で変わってきますが、キャッシュレス生活は誰でも導入できる方法です。
今や、〇〇Payなどたくさんあります。クレジットカードも利用額に対してポイントやマイルなどで1%前後の還元があります。
仕事関連費などの支出が多い医師は特に導入した方が効果的です。
②稼ぐ【収入を増やす】

収入を増やす力で、給与所得や事業所得のことです。
医師の場合、この稼ぐ力は他の職業より馬力があります。
ちなみに勤務医の外病院のバイトも給与所得になります。
本来なら、給与所得以外に副業などで事業所得を作るのが税金面でも効率的ですが、多忙な医師にとって本業以外に収入をつくるのは時間的に難しい面もあると思います。
③増やす【資産を増やす】

投資(資産運用)で資産を増やす力です。
具体的な方法は、
- 不動産投資で不動産所得をつくる
- 株式投資や投資信託で配当&利子所得をつくる
です。
収入に馬力がある医師の場合、投資に回せる資金も多いので「投資で資産を増やす」ことは効果的だと思います。
投資の第一歩は「つみたてNISA」
医師は本業が多忙なのでほったらかし×長期運用ができる積立投資信託での運用がオススメです。
具体的な方法はつみたてNISAで月々定額で投資信託を買い付けていく方法です。
また、医師は銀行からの融資も受けやすく不動産投資という方法での資産運用も可能になり今後、我が家も考えたい運用方法のひとつです。
しかし、不動産投資もリスクや罠がたくさんあるので注意が必要です。
関連記事:【初心者必見!】投資経験ゼロの医師が資産運用を始めるならコレから!
④守る【資産を減らさない】

資産を減らさないための知識を身につける力です。
投資やお金にまつわる儲け話には詐欺がつきもので、それを見極める正しい知識をつける事が大切です。
医師の場合、高収入×経済や金融の知識が乏しい事が多いためそういった詐欺話に狙われやすい職業のひとつだと思います。
突然「〇〇先生ですか?新築ワンルームマンションを買いませんか?節税になります!」と電話がかかってくることありませんか?あれは要注意です。
多忙な医師が隙間時間でオススメな方法は、通勤時間を活用したYouTube学習です。
ラジオ感覚で聞き流しできるのでとってもオススメです!!!
多忙な医師や初心者必見!効率の良いお金や投資の勉強方法で詳しく説明しているのでご覧ください。
関連記事:【医師家庭必見】お金の教養を上げるためにFP資格をオススメする理由4選
⑤使う【より満足感が高まることにお金を使う】

より満足感が高まることにお金を使う力です。
日々頑張っているからいいか!とつい財布の紐がゆるみがちになってしまいますが、モノの値段でなくモノの価値で考えながら買い物をするのが大切です。
私自身、投資を始めて一番変わった価値観がこの力です。
モノの価値を考え買ったので物への愛着もあり結果、買い物の満足感もあがりました。
そしてそれに伴い、家の中のモノが減って片付けが楽になるというまさに好循環‼
この5つの力のバランスが悪いと…
5つの力のうち1つでも極端に欠落していると、バケツに穴が空いたままの状態なのでお金を貯める上で効率が悪いんです。
なので、税金面で不満を感じているだけで終わりではなく経済的に豊かになるために5つの力を伸ばすことが大切です。
まとめ
人生を豊かにするためには「貯める力」「稼ぐ力」「増やす力」「守る力」「使う力」の5つの力が必要で、この5つの力をバランス良くつけていく事が大切です。
医師の場合、「稼ぐ力」に長けているので優先的に他の力(特に「貯める力」と「増やす力」)を伸ばすのが良いと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。