この記事はなぜ外貨建て保険に加入したのか?についての記事です。
低金利の今、円建て保険では増えないので「外貨建て保険」が注目されています。
しかし、外貨建て保険の加入には賛否両論の意見があります。
実際、外貨建て保険にかかるコストは不透明で効率が悪いと言われています。
しかし、我が家では老後資金や教育資金の一部をドル建て保険で運用しています。
今回は賛否両論あるドル建て保険になぜ加入したのか説明していきたいと思います。
✓外貨建て保険に迷って方
✓外貨建て保険って何?
✓外貨建て保険に入る時の注意点
目次
外貨建て保険を簡単に説明します
外貨で運用する保険です。
主に米ドルかオーストラリアドルが主流です。
ドル建終身保険→米ドルで運用する死亡保障のある保険
豪ドル建て個人年金保険→オーストラリアドルで運用する老後資金の保険
と言ったイメージです。
円建て保険との違いはこの5つ
- 円建て保険に比べて利率が良い→返戻率が良い→円建てより増える可能性ある
- 円建てに比べて死亡保障が厚い→同じ掛金で比べると、円建ては300万の死亡保障に対して外貨建ては5万ドル(1$=100円だと500万)と厚い
- 為替リスク(使う時に円高だと元本割れの恐れあり)
- 為替に左右されるので月々払う保険料が定額ではない(定額のものあります)
- 為替手数料などコストがかかる
外貨建て保険の気になる3つのこと
メリットもデメリットもある外貨建て保険ですが、結局のところ気になるのは
- 日本にいるのにリスクをとって外貨を持つ必要があるの?
- 元本割れしたくないけどどうなの?
- けど少しでも増やしたいけどどうなの?
といった点だと思います。
以下はその3点に焦点を当て私が考える外貨建て保険について説明していきたいと思います。
①そもそも日本にいるのに外貨を持つ必要ってあるの?
私も資産運用を始める前はそう思っていました。
関連記事:銀行預金にしか貯金してこなかった私が資産運用をはじめたワケ
しかし、資産運用を始めるようになってから考えが変わり、全ての資産を日本円でもっておくことがリスクだと考えています。
例えば「円高還元セールでお得に買い物できた」なんて事ありませんか?
普段何気なく生活していると気づきにくいけど日本円の価値は為替の影響を受けています。
過去2010~2016年でも1ドル75円~125円の為替変動がありました。
今後、日本円の価値がどうなっているかわかりません。
そうなった時、将来使う円を守るためにも世界一の経済大国のアメリカの通貨、ドルを少しでも持っておく意味はあると思います。
ぱぺまぺの低年収者のための資産運用計画さんのブログが分かりかったです。
➁元本割れしたくない
一番避けたいのは使う時に元本割れすることだと思います。
元本割れする要因は為替リスクです。
一個人的な意見だと、過去の米ドルの長期金利と為替変動を踏まえ、今後の日本の少子高齢化と世界経済の成長を加味すると、今後は長期的にみると円安になるのかなーと考えております。(しかし、こればっかりはわかりません)
為替変動で「使う時に元本割れするのがリスク」という事は「使う時をずらせば元本割れをしない」という考え方もできます。
仮に使いたい時期が円高で元本割れしそうであれば生活防衛費等の資産でカバーし、払い出しを見送るなど対策をとっておけば良いのではと思っています。
また、わざわざ円に戻さなくても留学資金や海外旅行資金に充てることもできます。
③少しでも増やしたい
日本円よりドルの方が金利が良いので円建てより増える見込みはあります。

加入する時の気をつけたい4つのポイント
為替手数料はいくらなのか?
外貨建て保険の一番のデメリットである為替手数料。
これがいくらなのかしっかり確認しておく必要があります。
為替手数料とは、円⇆ドルに変える時の手数料です。
1ドルに替える手数料が1銭(0.01円)のところもあれば、50銭(0.5円)、1円のところもあります。
参考までに住信SBIネット銀行の為替手数料は4銭です(2020年1月現在)。
保険料の前納ができるか?
基本的に保険料は毎月や毎年など決まって払い込んでいくと思います。
前納とはある期間まとめて払える前払い制度です。(例えば、半年分払います等)
例えば、トランプさんが大統領に当選した時、一瞬で円高に動いたということがあります。
円高のタイミングで預けると割安で保険料を納めることができるので、今だ!というタイミングでまとめて払えるか確認できるといいと思います。
保険料は無理のない範囲か?
保険料は為替に左右されるので月々払う保険料が定額ではないです。(定額のものあります)
保険料や加入条件によって違いがありますが、月2万の保険料のものだと過去の為替変動を加味すると同じ保険料でも為替変動により4,000円程度の誤差があります。
2000年からの為替変動はリーマンショックを除けば100~125円(値幅25円)のレンジ相場。
リーマンショック時は1ドル80円位になりました。
✓月々の保険料(ドル)×80円=最安値
✓月々の保険料(ドル)×125円=最高値
とある程度、保険料の変動を見越しておくと良いかもしれません。
また、外貨建て保険にかかるコストは不透明で効率が悪いと言われています。
生命保険料控除の範囲内で加入するなど運用の一部を外貨建て保険でするという考え方も一つだと思います。
元本割れに備える
使う時をずらせるよう他の資産でカバーできるか検討する
先ほど同様、仮に使いたい時期が円高で元本割れしそうであれば生活防衛費等の資産でカバーし、払い出しを見送るなど対策をとっておけば良いのではと思っています。
- 払い出し時期付近の資産状況をチェックして円資産を多くしておく
- 為替状況を確認して早めに解約して元本割れを防ぐ
払込終了を早くして返戻率を上げる
例えば教育資金の一部を外貨建て保険で運用する場合、払込終了を10年にしておけば使うまで8年の猶予があります。
長く置いておけばその分返戻率もあがります。
なぜ加入したのか?
以上のように
- 外貨の資産を持ちたかった
- 円建てより増える見込みがある
- 為替リスクに対しては他の資産でカバーすれば良い
- 使わなかったら相続対策になる
- 手数料は劣るがそれよりドルを自分で買うハードルが高かった
- 長期運用になるため自分以外の家族が続けられるように
という理由でメリットの方が多く感じたので運用の一部を外貨建て保険に頼ることにしました。
まとめ
賛否両論ある外貨建て保険ですが、メリット・デメリットもあります。
デメリットも資産状況や家計支出からみてカバーできるのであれば運用の一部を外貨建て保険で運用するのもひとつの手段だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。