この記事は勤務医の確定申告での注意点について説明していきたいと思います。
確定申告は勤務医なら毎年避けては通れない1年に一度の手続きです。
バタバタの年末年始を過ごしたのも束の間、会社員なら会社で年末調整してくれますが勤務医となるとそうもいきません…
日々の忙しい業務の中、多くの書類を集めて自分で申告するのは面倒くさいですよね。
以下は勤務医の確定申告で気を付けておきたいことをまとめてみました。
目次
確定申告とは

1年間(1月~12月)の納める税金を決めるための申告制度です。
会社員なら「年末調整」とういう形で会社が代行してくれるのですが、勤務医の場合、
- 給与収入が2,000万円を超えている場合
- 2ヵ所以上の会社から給与を受け取っている場合→外勤先が複数ある
- ふるさと納税の納付先自治体が6ヵ所以上の場合→いろいろな自治体へ寄付した
などといった理由から自分で確定申告が必要になります。
勤務医が確定申告で気をつけたい4つの事
①期限を守りましょう
申告期限は翌年の2月16日~3月15日までです。
申告し忘れたりするとペナルティーで追加の税金を納めなくていけなくなってしまうので、注意しましょう。
②節税になる控除書類の準備はOK?
控除書類は忘れずに準備しましょう。
✓ふるさと納税の受領書
✓医療費控除証明書
✓住宅ローン関係
✓確定拠出型年金(iDeco)の控除証明書
✓生命保険の控除証明書
などたくさんあります。
「控除=節税」で「納める税金を少なくする=手元残るお金が増える」という正当なお金を守る方法なんです。

③予定納税の入力し忘れに注意しましょう
予定納税は税金の前払い制度です。
予定納税があった方は7月・11月に分割して税金を前払いしています。
記入し忘れると納めていないことになってしまうので注意です。
関係記事:確定申告に役立つ?!勤務医だからこそ知っておきたい2つの税金
➃源泉徴収票はすべてある?
外勤先にもよりますが源泉徴収票が届くのが遅いところもあるので全て揃っているかしっかり確認しましょう。
外勤先が多い方は源泉徴収票も多くなります。
確定申告に必要な書類って本当に多いし「あれ?どこやったっけ?」となります。
書類管理をしっかりすることで確定申告も焦らずできると思います。

便利なツールを使うのもひとつ
しかし、忙しい業務の中で確定申告をするのは大変です。
確定申告ソフトfreeeなら質問に答えるだけで自動計算や確定申告書の作成、税務署に郵送や電子申告などで提出してくれます。

忙しい医師こそ便利なツールを活用するのもアリかもしれません。

確定申告をしたら見返すポイントはこの2つ
確定申告書はいわば「お金の通信簿」
確定申告書は勤務医のための1年間のお金の通信簿だと思います。
年収がいくらで、納めた税金はいくらなどお金にまつわる1年間の成績が1枚の紙になっているイメージです。
確定申告書で自分のお金に関する成績を再確認してみるといいかもしれません。

予定納税や追加納税の有無の確認
予定納税や追加納税の有無を確認することで急な納税にも焦らず対応できるので確認しておきましょう。

チェックする項目は以下です。
㊺申告納税額:ここの金額が15万以上だと来年度に予定納税を払う。
㊼納める税金:払っている税金が不足しているため追加納税する
㊽還付される税金:払った税金が多かったので還付される
追加納税や予定納税の仕組みについてもっと知りたい方は以下を読んでみてください。
関連記事:確定申告に役立つ?!勤務医だからこそ知っておきたい2つの税金
まとめ
勤務医が確定申告で気をつけておきたいポイントは以下です。
✓申告期限を忘れずに
✓源泉徴収票や控除書類など漏れなく準備しましょう
✓予定納税額の入力を忘れずに
✓申告後は、予定納税や追加納税の有無を確認
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