この記事は老後資金形成で考えておいた方が良い2つの事についてです。
✓老後資金形成を始めた、始めようと思う方
✓老後資金の作り方で注意点を知りたい方
老後資金を作る方法は保険・iDeco・つみたてNISAなど多種多様な方法があります。
と行動に移された方も多くいると思います。
因みに我が家は、老後資金を保険・つみたてNISA・iDecoなど色々な方法で運用しています。
勢いで始めたは良いものの「老後まであと数十年…」と意外と長い道のりです。
結婚・出産・マイホームなど嬉しい出来事だけではなく病気・身内の死など起きてほしくない事もあると思います。
そういった時に「あれ?こんなはずじゃなかった!どうしよう」とならないために予め予測できるリスクについて考えておくと安心だと思います。
以下は色々な方法で運用している私が老後資金を考える時に考えておいた方が良い事を説明していきたいと思います。
関連記事:何をすれば良い?医師の老後資金の作り方
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目次
➀途中で積立が厳しくなった時はどうする?
老後資金を作っていく上で一番起こりやすいリスクは「積立が難しくなる」事だと思います。
それはどんな時と考えた時・・・・
- 夫婦どちらかに万が一があった時
- 何らかの理由で収入が激減した時
- 子供にかかる教育費が思いの他、かかる時
この3点が主な理由だと予想されます。
「夫婦どちらかに万が一があった時」に備えて…

夫婦間で資産を分散する
夫婦どちらかの万が一に備えては名義人を夫婦で分けておくのが方法の一つです。
例えば、iDecoも個人年金保険もつみたてNISAも全部夫名義で運用していた場合、夫になにかあった場合、すべてが相続や遺産対象になります。
つみたてNISAの「非課税枠」は引き継げず課税口座へ移行になります。
片方に名義に偏っていると手続きも大変です。
名義を分けて運用しておけば、どちらかに万が一があった場合でも偏らず、そのまま片方は続けられます。
(夫)iDeco×(妻)つみたてNISAのように運用する名義を分けておくと良いかもしれません。
我が家の場合…

投資と保険をそれぞれの名義で運用しています。
「収入減」や「家計圧迫」に備えて…

一時的であれば一部を減額や中止して運用する
一時的なものであれば、つみたてNISA→iDeco→保険の順で減額して運用するのもひとつです。
なぜ、この順番かというと、積み立てられないリスクやデメリットが小さいからです。
①つみたてNISA:非課税枠が使えない
②iDeco:運用益非課税+所得控除の節税が使えない。口座管理のコストがかかる。
③保険:内容にもよるが解約すると元本割れ。一旦減額すると増額できない。生命保険料控除が使えない。
つみたてNISAは投資自体をストップできるし、iDecoも最低投資金額は5,000円まで下げられます。そしてパソコンひとつで再開や増額も可能です。
※iDecoの場合、掛金変更は年に1回です。
積み立てられない期間がこの先ずっと確定して続くようなら潔く運用効率が悪い保険など解約も検討する必要があると思います。
保険の場合は「払い済み」を検討する
貯蓄性のある保険には「払い済み」という方法があります。
「払い済み」とは
保険料の支払いをやめて、今まで支払った保険料で保障を残すと方法です。
メリット:保険料を払わなくて良いetc
デメリット:保障は小さくなるetc
保険を解約すると元本割れになる可能性がありますが「払い済み」を活用することもひとつだと思います。
払い済みについてもっと詳しく知りたい方は保険ROOMがわかりやすかったので参考にしてみてください。
②出口戦略を考えておく

出口戦略とは自分が運用してきた資産をどうやって使っていくか予めザックリ予想しておくことです。
ーーーとわ言え、人生、山あり谷ありなので予測しててもうまくいかないのが現実。
しかし、少しでも考えておくことで今後に役立つと思います。
税金の制度を知っておく
iDecoや保険は受け取る際に税金面で優遇されます。
自分が一生懸命貯めたものなので、受け取るなら税金を取られず少しでも手元に多くお金を残したいのが本音です。
以下は受取時の税金についての説明をしていきたいと思います。
つみたてNISA
つみたてNISAは20年間非課税で運用でき、運用益にも税金はかかりません。
引出し制限もなく、使いたい時に投資信託を売却して現金化します。
他より使い勝手が良いです。
iDeco(個人型確定拠出年金)
iDecoは運用益に対しては税金はかかりません(非課税)が、受取時に税金がかかります。
受け取り方法は3種類あります。原則60歳から受け取れます。
- 一括:退職所得の扱いになり「退職所得控除」の対象です。
- 年金として分割:雑所得の扱いになり「公的年金等控除」の対象です。
- 一括と年金の併用
➀一括の場合、会社の退職金の非課税枠と共通になり、②年金の場合は公的年金の非課税枠と共通です。
なので、どういう方法で受取るのが一番良いかは人によって違います。
転勤が多い医師は会社の退職金があてにできない場合が多いので、「退職所得控除」を利用した一括受取りがオススメかもしれません。
個人年金保険
保険は契約者と受取人が誰か、入っている保険で受取時の税金の区分が変わります。
受取人の違いで贈与税か所得扱いなのかなど違いがあります。
保険の先生がわかりやすかったので参考ください。
関連記事:【賛否両論】外貨建て保険ってオススメしない?それでも我が家が入ったワケ
払込期間や使用するタイミングをずらす
老後を迎え、いざ使う時は運用しながら一部を取り崩していく感じになると思います。
払込時期や使用するタイミングをずらすことで効率的に資産を崩せると思います。
我が家の場合…

夫と私年齢が数個離れているので、払込終了や受取開始がずれるようになっています。
保険商品でも受け取りの繰り延べができるので、確認しておくと良いかもしれません。
まとめ
老後資金を貯める際に考えておいたポイントは以下です。
✓途中で積立てが難しくなった時のリスク管理をしておく
✓出口戦略を予測しておく